ブログ・お知らせ

脊柱管狭窄症に効果的な体操?

2022/02/21
ブログ

こんにちは安東院の上内です。

今回は腰部脊柱管狭窄症についてお話をいたします。


腰部脊柱管狭窄症とは、腰椎の脊柱管という神経が通る管が狭くなり、神経を圧迫する病気です。腰の神経は足に伸びているので、圧迫されると足に痛みや痺れが生じ、悪化すると足が麻痺する事もあります。

腰部脊柱管狭窄症の手術後を調査した研究によると、手術をしても痺れが6~8割くらい残るというデータがあり、脊柱管を手術で広げれば解決するといった簡単な話ではありません。
腰部脊柱管狭窄症の原因は未だによくわかってないものもあり、「画像検査でわかる狭窄の程度」と「症状」とが一致しない場合も多くあります。狭窄を引き起こしている要因も、複数の組織がかかわり、複雑になっているのです。

つまり、脊柱管の「どの部位」で「どの組織」が「どの様に」神経を圧迫して、現在の症状を起こしているのかは本当のところは誰にもわからないブラックボックスなのです。
しかし、重度の脊柱管狭窄症であっても適切な運動療法を行うと、足腰の痛みや痺れが改善する人がいます。特に腰椎を前に曲げる前屈運動は現在も広く推奨され症状の改善に役立てられています。その一方、前屈運動では功を奏さない人がいるのもまた事実です。 
大事なのは痛みを改善させる運動を見つけることで、詳しい病態はブラックボックスとして残しておいても構わないと言われるお医者さんもおられます。前屈運動を試してそれが有効だった人は、前屈をすると脊柱管のどこか組織の狭窄部位が拡がり、神経の圧迫が緩むタイプだったということでしょう。
前屈運動で良くならない患者さんは、腰を反らす後屈運動やお尻を横に動かす側方運動を試し、運動の結果に注目して自分に適した体操を見つけて行くことが大切なのです。


腰部脊柱管狭窄症の痛みや痺れで外出が困難な方へは訪問はり灸でお伺いの際に適切な体操の方法を一緒に行わせていただきますのでお問い合わせをお待ちしております。


一覧へ戻る